顕微鏡標準付属品JISアダプタ・Cマウントアダプタの使用方法
本記事では、生物顕微鏡BXシリーズ、金属顕微鏡BMシリーズ等、WRAYMERで三眼鏡筒タイプの顕微鏡に標準付属しているJISアダプタおよびCマウントアダプタ(1x)の使用方法について解説していきます。
JISアダプタ・Cマウントアダプタ(1x)の外観
顕微鏡標準付属のJISアダプタ・Cマウントアダプタの外観・形状は以下のとおりです。
JISアダプタの外観
黒とシルバーのパーツから構成された、直筒状のアダプタです。
Cマウントアダプタ(1x)の外観
黒色の金属パーツです。上端がCマウント(Φ25.4mm雄ネジ)になっています。
JISアダプタ・Cマウントアダプタ(1x)の接続先(三眼鏡筒部)
JISアダプタおよびCマウントアダプタ(1x)は、顕微鏡の撮影用鏡筒部に取り付けて使用します。
Cマウントアダプタ(1x)の接続・使用方法
1.
顕微鏡撮影鏡筒部の固定ネジを緩め、キャップを取り外します。
2.
Cマウントアダプタ(1x)の上端(Cマウント雄ネジ部)をCマウントカメラに接続します。
3.
Cマウントアダプタ(1x)を接続したカメラを撮影鏡筒部に差し込み、固定ネジを締めこんで固定します。
接続はこれで完了です。
Cマウントアダプタ(1x)は可変部等は無く、付属している顕微鏡の接眼レンズ観察時とある程度の同焦点が得られるサイズに設計されているため、そのままご利用ください。
JISアダプタの接続・使用方法
1.
顕微鏡撮影鏡筒部の固定ネジを緩め、キャップを取り外します。
2.
JISアダプタを撮影鏡筒部に差し込み、固定ネジを締めて固定します。
3.
Cマウントアダプタユニバーサルタイプを接続したCマウント顕微鏡用カメラ等、Φ23.2mmの直筒に接続可能な機器を用意します。
4.
撮影機器をJISアダプタに差し込みます。
5.
JISアダプタの固定環を緩めます。
6.
JISアダプタの直筒部を回すと、アダプタの高さが変更できます。
接眼レンズでピントを合わせた状態で、顕微鏡用カメラの映像を見ながらピントが一致する高さに調整します。
アダプタの高さが調整出来たら、固定環を締めこんで固定します。
一度同焦点調整をしておけば、以降は同じ撮影機器を接続するだけで利用できます。
なお、JISアダプタの嵌め合い部には固定ネジ等が無いため、そのままでは撮影機器が固定されていません。
JISアダプタ利用時に撮影機器を固定する場合、アダプタリテーナを用います。
JISアダプタ使用時の固定方法(アダプタリテーナ使用)
1.
撮影機器に適したアダプタリテーナを用意し、撮影機器(Cマウントアダプタユニバーサルタイプ等)側にアダプタリテーナのHSネジ(イモネジ)を締めこんで固定します。
2.
手回しネジを緩めた状態でJISアダプタに差し込み、手回しネジを締めこんで固定します。
アダプタリテーナによる固定は、JISアダプタでの同焦点調節後に行ってください。