MicroStudioにてプレビュー画面が真っ暗になった場合の対策
USBカメラWRAYCAMシリーズ等をご利用のお客様より、「プレビュー画面に何も映らない」「画面が真っ暗になってしまった」というようなお問い合わせをいただくことがあります。
残念ながらカメラ本体が故障してしまっている可能性も否定はできませんが、簡単な確認で実は単純な操作や設定のミスだった、ということも多々あります。
今回は、プレビュー画面が真っ暗になって何も映らない場合の確認手順を案内いたします。
1. カメラが正常に動作しているかを確認する
画面が真っ暗で何も表示されていないと、カメラが正常に動作しているのかどうかを映像から見てとることが出来ません。
このような場合、まずは顕微鏡の照明の点け忘れや光路切換の不備(※)を疑うことになりますが、現状のMicroStudioの画面上で「カメラが正常に動作しているかどうか」を判別することができます。
※顕微鏡には、三眼鏡筒部(撮影鏡筒)と接眼レンズの光路を切り換え、常にどちらかでのみ観察可能となる仕様の製品が存在します。多くはレバー操作等の簡便な切換方法です。
例えば、三眼鏡筒部にカメラをセットしている状態で、接眼レンズでの観察をするため光路切換を行っている場合、カメラ側では顕微鏡像が確認できずにプレビュー像が真っ暗になります。
MicroStudioプレビュー画面の枠外下部には「フレームレート/フレーム数」という値が表示されており、この数値は常に変動しております。この値が変化している=カメラは正常に通信を行っている、動作していると判断できます。
フレームレート:1秒間の撮影コマ数です。値が高いほど滑らかな追随性が得られます。カメラごとの上限値および露出時間やその他設定により概ね値は決まりますが、完全に一定になることはなく、僅かに変動します。
フレーム数:その時点までに撮影されたコマ数です。毎秒フレームレートと同じ値が加算されていきます。
2. カメラセンサーが光を感知するか確認する
カメラが正常に動作している場合、カメラのイメージセンサーが光を感知するかどうかを確認することで、カメラ本体の問題なのかその他顕微鏡等の問題であるのかを切り分けられます。
前述した光路切換操作等をまずお試しいただくことをお勧めしますが、カメラ本体を顕微鏡等の接続先機器から取り外し、部屋の照明光等を感知させることでも確認可能です。
上画像のように、取り外したカメラのセンサー面を水平方向に向け、照明光の感知が確認できたら、イメージセンサーも正常に働いていると判断できます。
顕微鏡から取り外したら光を感知する=顕微鏡側に光をカメラに届けられない何らかの問題があるという可能性が高いため、機器をご確認ください。
カメラを取り外して照明光の感知を確認する場合、カメラの落下等にはじゅうぶん注意してください。
また、イメージセンサーは水平方向に向け、決して上方には向けないようにしてください。上方に向けてしまうと、塵やほこりがセンサー面に付着し、撮影像に映り込んでしまう可能性があります。
これらの確認を行った結果、フレームレートの表示が0のままである場合や照明光を感知できない場合、カメラ本体の故障・不具合が考えられますので、弊社までお問い合わせくださいませ。