所有のアダプタがCマウントアダプタかを確認する方法
レイマーの顕微鏡用カメラはいずれも一般的なCマウント接続になっているため、他社製顕微鏡であっても接続用のアダプタ(Cマウントアダプタ)があれば接続可能です。
Cマウントアダプタが別売である場合や標準装備・内蔵されている場合は様々ですが、多くの場合はメーカーホームページや製品カタログ、取扱説明書等に記載があるため、Cマウントアダプタかどうかは確認いただけることが殆どです。
しかし、一部の製品、例えば海外製品や旧製品など、情報が得られにくいものもあり、マウントの仕様が明確に確認できない場合があります。
このような場合、Cマウント規格で定められているネジ部の外径を確認することで、ある程度判断できます。
Cマウントオスネジ外径はΦ25.4mm
Cマウントは1インチネジ径の規格であるため、ノギス等でオスネジの直径を測り、25.4mm(またはその近似値)であれば、Cマウントネジ径であると判断できます。つまり、弊社顕微鏡用カメラの接続が可能です。
ただし、この方法で確認できるのはあくまでも接続部のネジ径の一致/不一致のみであり、その他の仕様はわかりません。
特に、つぎの2点に関しては注意が必要なため、どうしても難しい場合を除いて、基本的にはメーカー等への確認をお勧めいたします。
確認できないもの:光学系レンズの仕様(倍率・対応センサーサイズ)
Cマウントアダプタには光学系レンズの無いタイプと光学系レンズ(多くの場合は縮小レンズ)が入ったタイプがあります。
光学系レンズの無いダイレクトタイプであれば倍率は1倍と判断できますが、レンズの入ったタイプの場合、その倍率までは外観から確認できない場合が多くあります(アダプタ側面に倍率等の情報が印字されている場合もあります)。
情報がない場合、メーカー以外では確実な判断は出来ません。
どのような倍率であっても接続・使用自体は可能ですが、カメラのセンサーサイズに対しての組み合わせによっては、像が強拡大されすぎたり、逆に広角になり過ぎて撮影像がケラレてしまうことがあります。
確認できないもの:Cマウント・CSマウントの判別
先述したとおり、Cマウントネジ部はΦ25.4mmですが、全く同じ径でカメラのセンサー面までのフランジバックが異なるCSマウントという規格も存在します。
同じネジ径であるため、CSマウントのアダプタにもCマウントカメラを取り付けることは可能ですが、フランジバックが異なるため焦点位置が異なり、正常に撮影できない(焦点が合わない)可能性があります。
これらはアダプタ単体の外観からでは判別が出来ないため、側面に印字等が無い場合、やはりメーカー以外では確実な判断はできません。
本記事のとおり、簡易的な確認であればネジ径を計測するだけでCマウントと同じネジ径になっているかどうかは判断ができますが、その他の仕様については製造メーカーでないと確認できないことが多いため、確実な判断についてはメーカーにご依頼ください。