FLOYD-4K PC接続時にMicroStudioで利用可能な機能

マルチインターフェース4KカメラFLOYD-4Kは、HDMIモニタとの接続のほか、Wi-Fi接続・Ethernet接続・USB3.0接続によるパソコンでの制御にも対応しています。

Windows用ソフトウェアMicroStudio、Mac用ソフトウェアSpectmanのいずれにも対応していますが、本記事ではWindows専用のMicroStudioを使用する際に、FLOYD-4Kで利用可能な機能について解説していきます。

FLOYDK-4KはMicroStudioで使用できる機能に制限あり

マルチインターフェース4KカメラFLOYD-4Kは、USBカメラWRAYCAMシリーズと同じソフトウェアで制御を行うことが可能ですが、映像データの生成方法等に違いにより、MicroStudioの全ての機能が利用できるわけではありません。

計測・画像合成といったツール類は基本的にすべて利用可能ですが、カメラサイドバーで設定・調整可能な機能に制限がありますので、マルチインターフェース4KカメラFLOYD-4Kで利用できる機能を以下のとおり案内いたします。

静止画ボタンによるキャプチャや、動画撮影を行う機能です。

概ねUSBカメラWRAYCAMシリーズとの差はありませんが、動画撮影時のフォーマットは.mp4のみです（.wmvや.aviの選択は出来ません）。

自動露出・マニュアル露出設定の切替や、露出時間・ゲインの値が調整できます。

ホワイトバランスの取得方法およびカラーバランス調整が可能です。

グローバルオート：画面全体のカラーバランスより、適切なホワイトバランスを自動調整します（初期値）。

マニュアル：RGB値を手動調整し、ホワイトバランスを調整します。

ROI（対象領域）：USBカメラWRAYCAMシリーズ同様、画面上の枠を基準にする箇所に移動させ、ホワイトバランスを取得します。

コントラストやガンマ等、色調や明暗についての調整が可能です。

交流電源パルスと露出時間が同期した際に起こる縞模様（モアレ）を解消する機能です。

カラー撮影とモノクロ撮影を切り換えます。

プレビュー像を上下・左右にそれぞれ反転させます。

蛍光撮影等、バックグラウンドが暗い撮影時に自家蛍光等のむらを補正します。

照明光の輝度勾配が生じている場合に補正を行う機能です。

シャープネス：プレビュー像の鮮鋭度を高めます。

ノイズ除去：プレビュー像のノイズを除去します。

ネガ：プレビュー像の色相を反転させます。

初期設定：工場出荷時の設定に戻します。

ROI機能や設定の保存等、USBカメラWRAYCAMシリーズでは使用可能な機能がご利用いただけませんので、マルチインターフェース4KカメラFLOYD-4KをMicroStudioで使用される際はご注意ください。