有限遠補正光学系対物レンズの中間像
レイマーの有限遠補正光学系対物レンズは、DIN規格の機械的鏡筒長160mm顕微鏡用となっています。
対物レンズの中間像とは
対物レンズの中間像は一次像やIntermediate image・PIP(Primaly Image Plane)等と呼ばれ、対物レンズの像が結ばれる位置を指します。
この中間像を接眼レンズで拡大することで、顕微鏡で観察している、ということになります。
機械的鏡筒長と中間像
中間像が結ばれる位置ですが、機械的鏡筒長と関連しています。
機械的鏡筒長は、対物レンズの取付部(胴付)から、接眼レンズの取付部(胴付)までの距離を指しますが、中間像の結像位置はこの機械的鏡筒長から10mm下方(対物レンズ側)にあります。
つまり、機械的鏡筒長160mmの顕微鏡・対物レンズであれば、中間像の結像位置は対物レンズ胴付から150mm接眼レンズ方向に進んだ位置、ということになります。
なお、接眼レンズには通常視野絞りが備わっており、接眼レンズが観察する像は視野絞りの位置にあるため、視野絞りの位置=中間像の結像位置と考えてよいでしょう(視野絞り自体にも厚みがあるため、上面と下面では僅かに差異が生じます)。