WRAYCAM-LEO取扱説明書MANUAL_LEO

3. カメラ外観寸法とインターフェース

3.1 外観寸法

WRAYCAM-LEO310の外観寸法図は以下のとおりです。

3.2 インターフェース

カメラの背面パネルは以下のようになっており、標準のUSB3.0 Micro-Bポート、6ピンI/Oポート(aviation コネクタ)、パイロットランプを搭載しています。

3.2.1 USB3.0 Micro-B ポート

WRAYCAM-LEO310のUSB3.0ポートは標準的なUSB3.0Micro-Bケーブルが利用可能です。USBケーブルのネジ固定が可能で、振動などによるケーブル抜けを防止できます。

3.2.2 6ピン I/O ポート(Aviation Connector)

6ピン I/O ポートは、トリガ信号の入出力に使用します。各ピンの信号についての詳細は以下をご確認ください。

カラー ピン 信号 信号の説明
1 DIR_GPIO 汎用I/O (非絶縁、GPIO (General-purpose input/output)、入力or出力をソフトウェアで設定可能) (line2)
2 OPTO_GND フォトカプラ絶縁グランド(GND)
3 OPTO_OUT フォトカプラ絶縁出力 (line1)
4 OPTO_IN フォトカプラ絶縁入力 (line0)
5 GND 汎用I/Oのグランド(GND)およびPin6(5V DC出力)のグランド(GND)
6 5V 5V DC電源出力。外部装置に電源供給可(最大電流100mA)

注)ピンの色は、対応するI/O ケーブルの色です。

トリガ用のケーブルは製品付属のI/Oケーブルをご利用下さい。

3.2.3 パイロットランプ

パイロットランプが表すカメラの状態は以下のとおりです。

ランプ ステータス
点灯なし 電源が繋がれていないとき
USB3.0ケーブルが接続され。カメラに電源が入っているとき
カメラが作動中の状態

                

3.3 外部トリガ信号 入出力電気特性

WRAYCAM-LEO310には2種類のI/Oが用意されています。

  • 光絶縁I/O(line0およびline1)
  • 汎用I/O(line2)

3.3.1 光絶縁入力(line0)

Logic 0 input level:  0~1.4VDC (OPTO_IN pin)

Logic 1 input level:  2.2~24VDC (OPTO_IN pin)

Maximum input current: 30mA

Note: If the input level is between 1.4V and 2.2V, the circuit action state is uncertain. Please avoid the input voltage working in this range.

  • Logic 0 入力レベル:0〜1.4V DC (OPTO_IN pin)
  • Logic 1 入力レベル:2.2〜24V DC (OPTO_IN pin)
  • 最大入力電流:30mA

※入力レベルが1.4V〜2.2Vの場合、動作が不安定になるので、この範囲を避けて下さい。

Input rising delay (TDR): 5µsInput falling delay (TDF): 25 µs

3.3.2 光絶縁出力(line1)

Opto-isolated output maximum current: 30mA

  • 最大出力電流:30mA

光絶縁された出力信号(外部電圧5V、外部抵抗1K)の電気的特性は下表をご参考ください。

パラメータ名 パラメータ 記号 パラメータ値
出力論理ローレベル VL 760mV
出力論理ハイレベル VH 5V
出力立ち上がり時間 TR 8.6µs
出力立ち下がり時間 TF 2.2µs
出力立ち上がり遅延時間 TDR 17.5µs
出力立ち下がり遅延時間 TDF 4.2µs

外部回路に異なる電圧と抵抗を使用した場合の対応する電流値と出力ロジックのローレベルパラメータは以下をご参考ください。

外部電圧 非必須の抵抗 VL 出力電流
3.3V 1KΩ 668mV 2.82mA
5V 1KΩ 760mV 4.31mA
12V 2.4KΩ 798mV 4.68mA
24V 4.7KΩ 833mV 4.97mA

3.3.3 汎用I/O(line2)

Line2 を入力と設定した場合 

  • Logic 0 入力レベル:0〜0.6V DC (DIR_GPIO pin)
  • Logic 1 入力レベル:2〜24V DC (DIR_GPIO pin)
  • 最大入力電流:25mA

※入力レベルが0.6V〜2Vの場合、動作が不安定になるので、この範囲を避けて下さい。

 

Input rising delay (TDR): 0.02µs

Input falling delay (TDF): 0.02µs

Note: To prevent the GPIO pin from being damaged, connect the ground pin GND first and then input the voltage to the Line2 pin.

※GPIOピンへのダメージを防ぐために、まずグランド(GND)に接続したのちLine2ピンに電圧をかけて下さい。

Line2 を出力として設定した場合

  • 最大電流:25mAです。

周囲温度が25℃の場合の外部電圧、抵抗値、出力ローレベルの関係は以下をご参考ください。

外部電圧 非必須の抵抗 VL (GPIO)
3.3V 1KΩ 0.11V
5V 1KΩ 0.167V
12V 2.4KΩ 0.184V
24V 4.7KΩ 0.385V

外部プルアップ電圧は5V、プルアップ抵抗は1KΩ、出力ロジックレベルはGPIO(Line2)を構成し、電気的特性は以下の通りです。

パラメータ名 パラメータ 記号 パラメータ値
出力立ち上がり時間 TR 0.08 µs
出力立ち下がり時間 TF 0.02 µs
出力立ち上がり遅延時間 TDR 0.1 µs
出力立ち下がり遅延時間 TDF 0.04 µs

3.3.4 光絶縁および汎用I/O(GPIO)の概要

  光絶縁I/O

Line0 Line1

 汎用I/OGPIO、非絶縁)

Line2

ロジックレベルと電気的特性
入力立ち上がり遅延 (TDR) 5µs 0.02µs
入力立下り遅延(TDF) 25µs 0.02µs
出力立ち上がり時間(TR) 8.6µs 0.08µs
出力立下り時間(TF) 2.2µs 0.02µs
出力立ち上がり遅延(TDR) 17.5µs 0.1µs
出力立ち下がりディレイ(TDF) 4.2µs 0.04µs
メリット 電磁干渉(EMI)に対してより強固 遅延時間を短縮
デメリット 遅延時間が長い 電磁干渉(EMI)の影響を受けやすい

注)

  • 上表の出力データは、外部電圧5Vと外部抵抗1KΩ時のものです。
  • 汎用I/O(Line2)は、フォトカプラ絶縁型I/O (Line0およびLine1)と比較して、非常に短い遅延で動作するという利点があります。
  • 汎用I/O (Line2)は、電磁干渉の影響を受けやすくなっています。
  • フォトカプラ絶縁I/O (Line0とLine1)は、汎用I/O (Line2)と比較して、電磁干渉(EMI)に対してはっきりとしたロバスト性を持っているという利点があります。
  • フォトカプラ絶縁I/O (Line0とLine1)の伝搬遅延は、ほとんどの場合、汎用I/O (Line2)よりも長くなります。言い換えれば、フォトカプラ絶縁I/O (Line0とLine1)は汎用I/O (Line2)よりも遅いということです。