動物病院病理検査用顕微鏡APDシリーズの組み立て
動物病院での病理検査向け顕微鏡、APD-3500CM/3500CW/3500Cの組み立て方について解説します。
1. 顕微鏡の組み立て
顕微鏡本体(生物顕微鏡BX-3500TL)を組み立てます。
1-1. 顕微鏡本体の組み立て
生物顕微鏡BX-3500TLの三眼鏡筒・鏡体はそれぞれ別々に梱包されています。
鏡体を安定した平らな机上等に設置し、情報にある鏡筒マウント部の鏡筒固定ネジを緩めます。
三眼鏡筒を双眼部が正面(鏡体のWRAYMERロゴがある方向)に向くように取り付け、鏡筒固定ネジを締めこんで固定します。
1-2. 対物レンズの取り付け
粗微動ハンドルを操作し、メカニカルステージの位置を下げます(透過照明部の奥に、輸送時の位置調整用の発泡スチロールブロックがある場合は取り外してください)。
レボルバのキャップを全て取り外し、鏡筒と同じケースに梱包されている対物レンズを取り付けます。
倍率の異なる5種の対物レンズが付属しておりますが、レボルバを時計回りに回転させた際に徐々に倍率が高くなる順番で取り付けてください。
1-3. 接眼レンズの取り付け
接眼筒のキャップを取り外し、鏡筒と同じケースに梱包されている接眼レンズを差し込みます。
1-4. コンデンサ位置の確認
メカニカルステージ下部にあるコンデンサは、通常もっとも高い位値に設定して使用します。
輸送時に下降している場合があるため、コンデンサ左側にあるコンデンサ上下ハンドルを操作し、最上位値になるようにしてください(反時計回りに限界まで回した位置)。
組み立てができたら、電源ケーブルをコンセントに接続してください。
その他、顕微鏡についての詳細は以下取扱説明書をご参考ください。
※取扱説明書には各種調整方法等を記載しておりますが、顕微鏡はお手元に届いてすぐにご利用いただけるよう調整しておりますので、原則としてご購入直後にお客様での調整は不要です。
長期間の使用等による光軸ずれ等が生じた際に、取扱説明書をご参考のうえ調整をお試しください。
2. カメラの組み立て
マルチインターフェース4KカメラFLOYD-4Kを組み立てます。商品詳細は以下取扱説明書をご参照ください。
2-1. カメラを顕微鏡三眼鏡筒部に取り付ける
マルチインターフェース4KカメラFLOYD-4K本体を取り出し、センサー部のキャップを取り外します。
※センサー部のキャップを取り外した状態は、センサー部に塵・埃といった異物が迷入しやすく、撮影像への映り込みの原因となります。
キャップを外した際は、センサー面を下に向けたまま作業を行い、絶対にセンサー面を上方に向けないようご注意ください。
キャップを取り外した箇所(Cマウント メス)に、顕微鏡付属のCマウントアダプタ(1倍)をねじ込んで取り付けます。
三眼鏡筒部の固定ネジを緩めてキャップを取り外し、Cマウントアダプタを装着したカメラを載せます。カメラはWRAYMERロゴが正面に来る向きに設置してください。
向きを調整したら、固定ネジを締めこんで固定します。
APD-3500C(カメラのみモデル)の場合、付属のHDMIケーブルにてご所有のHDMIモニタと接続、もしくは付属のUSBケーブルにてご所有のパソコンと接続し、ご利用ください。
※Wi-Fi接続の場合、Wi-FiルータとLAN接続のうえご利用ください(LANケーブルは付属しておりません)。
※パソコンで使用する場合、同梱の制御用ソフトウェア(CD-ROM)のインストールが必要です。
3. カメラと外部機器の接続
マルチインターフェース4KカメラFLOYD-4Kを、出力側の機器に接続します。
3-1. HDMIモニタとの接続(APD-3500CM)
モニタ付のAPD-3500CMの場合、13.3インチ型HDMIワイドLCDモニタJE133Nを接続し、カメラに固定します。
接続・固定方法については、以下の接続説明書をご参照ください。
3-2. Wi-Fiルータとの接続(APD-3500CW)
Wi-Fiルータ付きのAPD-3500CWの場合、無線での利用ができるよう付属のWi-Fiルータとマルチインターフェース4KカメラFLOYD-4Kを接続します。
W付属のi-Fiルータとの接続については、以下記事をご参照ください。