よくあるご質問FAQ

WRAYMERの顕微鏡用カメラでの紫外域・近赤外域の撮影について

WRAYMERの顕微鏡用カメラは、基本的には可視光域400nm~700nm未満程度での観察・撮影が快適に行えるよう、IRカットフィルタが標準装備されています。

IRカットフィルタは主に赤外線(熱線)をカットするためのフィルタです。IRカットを行わない場合、人間の目には特に変化を感じられないことが多いですが、カメラのセンサーは赤外線も光として感知してしまうため、撮影した像の色味が本来推測されるものとは全く異なってしまいます。

そのため、一般的に顕微鏡をご利用いただく場合も、接眼レンズで覗いた像とカメラ撮影像が近似する、IRカットフィルタを介した撮影が望ましいのですが、近赤外域を観察したい・撮影したい場合等、特殊な用途ではIRカットフィルタによる赤外線の除去がデメリットとなることがあります。

特殊なフィルタへ換装可能なWRAYMERの顕微鏡用カメラ機種

標準仕様のIRカットフィルタ以外のフィルタに換装可能な機種は以下のとおりです。

機種名換装可能なフィルタ
USBカメラWRAYCAM-NOA2000ARフィルタ・クオーツフィルタ
USBカメラWRAYCAM-VEX830ARフィルタ・クオーツフィルタ
USBカメラWRAYCAM-VEX230MARフィルタ・クオーツフィルタ
USBカメラWRAYCAM-LEO310ARフィルタのみ

上記のうち、USBカメラWRAYCAM-LEO310以外の3機種についてはARフィルタ・クオーツフィルタのいずれも対応可能なため、紫外域~近赤外域の撮影に対応できます。
USBカメラWRAYCAM-LEO310はARフィルタのみの用意のため、近赤外域のみの対応です。

上記以外の機種に関してはフィルタ換装に対応しておりませんので、併せてご留意ください。

センサーの感度について

上記のとおりフィルタの換装には対応しておりますが、カメラに搭載しているセンサーが紫外域・近赤外域にどの程度の感度を持っているかについてはセンサーメーカーより提供を受けた情報に限られます。

弊社顕微鏡用カメラは通常可視光域でご利用いただく製品のため、一部を除き可視光域外の感度情報を持ち合わせていない場合もありますので、あらかじめご了承ください。