顕微鏡用カメラの対応OSについて
パソコンに接続して使用する顕微鏡用カメラであるUSBカメラWRAYCAMシリーズをご検討のお客様より、「ソフトウェアではなく、顕微鏡用カメラの対応OSは何か」といったご質問をいただくことがあります。
本記事では、カメラ機種に対する動作環境について解説します。
カメラに対してOSの対応・非対応は特に無い
USBカメラWRAYCAMシリーズは、USBカメラWRAYCAM-NFシリーズやNTシリーズはWraySpect・Captman、USBカメラWRAYCAM-NOAシリーズやVEXシリーズはMicroStudio・Spectmanといったように、世代ごとに共通のソフトウェアで制御いたします。
使用するパソコンのスペックがソフトウェアが起動する要件を満たしており、カメラが正常に接続されていれば「利用可能」という判断となるため、OSの対応・非対応はあくまでもソフトウェアの動作条件に対してのみ存在し、カメラ個々に対しては特に設定されているわけではありません。
そのため、ご使用予定のパソコンで弊社の顕微鏡用カメラが動作するかどうかをお調べになりたい場合、制御ソフトウェアを確認し、ソフトウェアの動作環境を満たしているかどうかでご判断ください。
OS以外の環境はカメラ動作に影響する場合がある
OS以外の動作環境については、一部カメラの機種により関わってくる場合があります。
1. USBポートの規格の不一致
現行のUSBカメラWRAYCAMシリーズはいずれもUSB3.0規格に完全対応しており、原則としてパソコン側・USBケーブルもUSB3.0対応のものを使用する必要がありますが、USB2.0規格のポートに接続した場合でも使用は可能です(ただし、通信速度が大幅に低下するため、像追随性や撮影のリードタイムに影響します)。
反対に、過去に販売していた機種にはUSB2.0機器も存在しており、パソコン側のUSB3.0ポートに接続しての使用ができない可能性がありますのでご注意ください(ポート側が下位互換性を持っている場合、問題なく使用できることもあります)。
2. USBハブ等を介した接続
USBハブや変換アダプタを使用している場合、カメラに供給される電力の不足等により正常に動作しない・動作が不安定になるといった場合があります。
USBカメラWRAYCAMの推奨動作環境にはUSBハブ等の使用は除外されておりますので、基本的には製品付属のUSBケーブルにてカメラとパソコンは直接接続してご利用ください。
3. パソコン本体のチップセットとの相性
2017年4月中旬以前に出荷されたUSBカメラWRAYCAM-NFシリーズやSRシリーズを新しい世代のパソコンで使用した場合、フレームレートが本来の仕様よりも著しく低下する症状が発生することがあります。
本件は旧世代のパソコンを使用するか、カメラの出荷時期によってはファームウェアのアップデート(有償)にて問題の改善が可能なことがあります。該当の症状が疑われる場合は、以下より詳細をご確認のうえ、レイマーまでお問い合わせください。