生物顕微鏡YXシリーズをモバイルバッテリーで駆動させる際の注意点
生物顕微鏡YXシリーズは、USB端子からの給電で動作するため、一般的な家庭用コンセントだけでなく、パソコンのUSBポートから給電したり、スマートフォン用のモバイルバッテリーでも利用可能です。
ただし、モバイルバッテリーで使用する場合には注意点がありますので、使用される際には本記事をご参照ください。
生物顕微鏡YXシリーズの給電仕様
生物顕微鏡YXシリーズは、5VのDCジャック(Φ5.5mm/2.5mm)が本体背面に備わっており、給電する仕様となっております。
USB-DCケーブルが1本標準付属しており、当該ケーブルを使用することで同じく標準付属品であるUSB-A/ACアダプタやパソコン等のUSB-Aポートから電源供給を行うことができます。
使用できるモバイルバッテリー
前述のとおり、生物顕微鏡YXシリーズにはUSB-Aタイプのケーブルが付属しておりますので、USB-Aポートで出力可能なモバイルバッテリーであれば、特に別途アダプタ等が無くても使用可能です。
昨今のモバイルバッテリーではUSB-Cを出力端子としているものも多くあり、このような機器を使用する場合はUSB-C/DCのケーブルを用意いただくか、USB-CとUSB-Aを変換するアダプタが必要となります。
※いずれの場合でも、弊社提供品以外での動作を保証するものではございませんので、あらかじめご了承ください。
容量に関しても、数時間程度の動作であれば3000~4000mAh程度のもので十分ご利用いただけます。
モバイルバッテリー使用時の注意(低電流モード)
一般的なモバイルバッテリーであれば利用に制限はありませんが、低倍率対物レンズ(4倍等)を利用する際に照明光を小さく、低照度で使用する場合には注意が必要なことがあります。
一般的なモバイルバッテリーはスマートフォンやタブレットへの給電を前提としており、電力消費が少ない場合は安全面を考慮して自動的に給電を停止する仕様の製品が多く存在します。
生物顕微鏡YXシリーズを低照度で使用している場合は消費電力が少なくなるため、この自動停止する閾値にあたってしまい、意図せず消灯してしまうといったことが起こり得ます。
これを解消する場合、以下二通りの対処法があります。
1. 自動停止しない程度の光量に設定する
ある程度の照度に設定することで、モバイルバッテリーが自動停止しないようにすることは可能です(必要な照度はモバイルバッテリー製品により異なる可能性があります)。
しかしながら、高倍率での観察時にはあまり問題ありませんが、低倍率観察時は照明輝度が高すぎる可能性があり、あまり実用的とはいえません。
2. 低電流モードを備えたモバイルバッテリーを使用する
モバイルバッテリーの機種によっては、ワイヤレスイヤホン等の電力消費が少ないデバイスの充電に対応させるため、低電流モードを備えているものがあるようです。
低電流モードへの切り替えは機種により操作が異なるようですが、当該モードに設定することにより、電力消費が少ない低照度状態であったとしても、すぐに消灯してしまうということが避けられます。
ただし、低電流モードも多くは長時間の連続使用を想定していないようで、2時間程度で自動停止するものが多いようです。実用面ではそれほどデメリットとならない可能性はありますが、あらかじめご留意ください。