顕微鏡とカメラを取り付けたのに撮影できない・映像が映らない場合の対処法
すでに所有している顕微鏡をデジタル化したり、新規導入時に写真や動画の撮影も見込んで顕微鏡用カメラをご購入いただくユーザー様が増加しています。
そんな中、以下のようなお問い合わせをいただくことがあります。
「顕微鏡と顕微鏡用カメラを接続したのに映像が映らない!」
今回は、このような場合の対処法について解説していきます。
顕微鏡と顕微鏡用カメラを接続したが映像が映らない場合の対処法
顕微鏡と顕微鏡用カメラを接続しても映像が確認できないような場合、いくつかの要因が考えられます。
1. 顕微鏡用カメラと顕微鏡が正しく接続されているか
まず、顕微鏡用カメラと顕微鏡の接続方法に誤りが無いかを確認します。
弊社の顕微鏡用USBカメラWRAYCAMを例に挙げますと、WRAYCAMは以下のような方法で接続が可能です。
上図のCマウントアダプタと顕微鏡用カメラとの間に別のパーツが入ってしまっている、というようなことが無いか確認し、顕微鏡用カメラと顕微鏡を正しく接続してください。
2. カメラ制御用ソフトウェア・ドライバはインストールされているか
WRAYCAMシリーズのようにパソコンに接続して使用するカメラの場合、カメラ制御用のソフトウェアおよびカメラドライバをパソコンにインストールする必要があります。
WRAYCAMシリーズは製品に標準付属しているソフトウェアインストールCD-ROMを使ってインストールしてください。
CD-ROMを紛失した場合や光学ドライブが無いパソコンをお使いの場合、ご購入後にアップデートされた最新版ソフトウェアをご使用いただく場合は、弊社ホームページよりダウンロードが可能です。
※初回利用時には顕微鏡用カメラのシリアル番号を用いたユーザー登録が必要です
カメラドライバについては、現行の顕微鏡用USBカメラWRAYCAMシリーズ(NOA・VEX・EL・CIX・ALASKA)はソフトウェアインストール時に自動的にインストールされるため、別途インストールは不要です。
旧製品(WRAYCAM-G・F・NF・NT・NEO・SR・CLシリーズ)をご使用の場合は各製品ごとのカメラドライバのインストールが必要です。
3. 顕微鏡側で光路切換を行っているか(※切換タイプの顕微鏡の場合)
顕微鏡の三眼鏡筒には、撮影鏡筒に接続した顕微鏡用カメラでの撮影と接眼レンズでの観察が同時に行える分光タイプと、カメラ撮影と接眼レンズ観察を切り換えて使用する光路切換タイプがあります。
光路切換タイプは接眼レンズ観察が出来る状態では撮影鏡筒側に光が送られないため、「顕微鏡用カメラは起動したけどプレビュー画面が真っ暗で何も表示されていない」という場合は光路切換が要因となっていることが多くあります。
切換方法は顕微鏡機種により異なりますが、下画像のように顕微鏡鏡筒に備わっている「光路切換つまみ」を操作する仕様のものが多いです。
画像の顕微鏡(WRAYMER生物顕微鏡BX-2700TL)の場合、鏡筒右側面に銀色のつまみが付いており、これを引き出すことで撮影鏡筒側(カメラ側)に、押し込むことで接眼レンズ側に光路を切り換えることが出来ます。
顕微鏡と顕微鏡用カメラを接続したが映像が映らない場合の対処法まとめ
顕微鏡・顕微鏡用カメラを接続したが映像が表示されない場合は、以下を確認してみてください。
- 顕微鏡用カメラ・顕微鏡の接続方法の見直し
- ソフトウェア・ドライバのインストール
- 光路切換の操作
上記の方法をすべて試しても改善されない場合、その他の要因や機器の故障の可能性が考えられますので、弊社お問い合わせ窓口までご連絡くださいませ。