実体顕微鏡用 LEDリングライト LDR/LDTの使い分け方
高輝度白色LEDリングライトであるLEDリングライトLDR77(前身機種:LDR56)とLEDリングライトLDT60はいずれもスタンダードなリング照明であり、観察用途の面ではどちらを用いても大きな差はありません。
本記事では、これらのLEDリングライトの使用環境別の使い分けについて解説していきます。
LEDリングライト2機種の主な違い
LEDリングライトLDR77(LDR56)とLEDリングライトLDT60の最も大きな違いは、光量調節部の位置です。
LEDリングライトLDR77(LDR56)はリングライト部と調光部が一体型となっているのに対し、LEDリングライトLDT60はコントロールユニットが独立しています。
LEDリングライトLDR77(LDR56)での調光操作
調光部が本体一体型のLEDリングライトLDR77(LDR56)の場合、コントロールユニットの設置スペースが不要であるため、僅かではありますが卓上を広く利用できます。
リングライト部の光量調節ダイヤルを直感的に操作でき、操作感がシンプルです。
LEDリングライトLDT60での調光操作
コントロールユニットが独立しているLEDリングライトLDT60では、顕微鏡と少し離した位置に設置し、光量調節を行うことが出来ます。
観察像をパソコンモニタ上で確認しながら調光を行う場合等、顕微鏡から少し距離を取った場合でも光量調節が可能です。
また、コントロールユニットを介してリングライト部と電源ケーブルが接続されているため、電源コンセントからリングライト部までの距離はLEDリングライトLDT60のほうが長くなります。
LED照明付スタンドA20との併用
LED照明付スタンドA20には編斜照明タイプの落射照明が標準付属していますが、場合によってはリングライトを併用することがあります。
その際、リングライト本体に調光部が備わったLEDリングライトLDR77(LDR56)の場合、A20落射照明と干渉するため、上画像のように取付向きを調節するか、A20落射照明を一時的に取り外す必要があります。
リングライト径がコンパクトなLEDリングライトLDT60の場合、A20落射照明に干渉せず併用が可能です。
また、機器組込み等で使用する場合にも、他の機器に干渉しづらいコンパクトさがメリットとなる場合があります。