MicroStudio静止画保存フォーマットRGBとビット深度の関連性
USBカメラWRAYCAM-NOAシリーズ・VEXシリーズ等、8bit、10bit、12bitの対応できる機種では、静止画のRGB保存フォーマットをRGB24・RGB48の2パターンから選べます。
本記事では、RGBフォーマットのRGB24・RGB48の特徴や使い分け、ビット深度との関連性を解説していきます。
RGBフォーマットとは
RGBフォーマットとは、赤(Red)・緑(Green)・青(Blue)の3原色を組み合わせた色の表現方法で、コンピューターで図形や画像、動画などを扱う際に標準的に使用されています。
RGBフォーマットは、赤・緑・青のそれぞれが0から255までの256レベルでコード化された合成層で構成されています。色を混ぜると明るい色になる「加法混色」と呼ばれる方式となっており、黒は「レベルR=0、G=0、B=0」、白は「レベルR=255、G=255、B=255」です。
RGB24とRGB48の違い
USBカメラWRAYCAMがMicroStudioにて選択できる2つのフォーマット(RGB24・RGB48)は、それぞれ保存できる色の数が異なります。
RGB24の場合、R・G・B各色に対し8ビット(256階調)の色情報が保存できます。上限は合計で約1677万色(256 × 256 × 256)となります。(詳細は「ビット深度の変更が画像に与える影響について」を参照)
RGB48の場合、R・G・Bそれぞれに16ビット(65536階調)、つまり1ピクセルの色情報における保存上限は約280兆色となり、非常に細かな色味の差があるデータが保存可能なフォーマットといえます。
RGBフォーマットとビット深度の関連性
前項のとおり、RGBフォーマットの選択によって保存可能な色情報・階調の数が変化しますが、これは色情報を入れられる容器のサイズの大小のようなもので、実際の色情報の多少は画像自体のビット深度に依存します。
MicroStudioでは、カメラ機種により8bit・10bit・12bitのビット深度が選択できますが、仮に8bitで撮影した場合、保存フォーマットとしてはRGB24で事足りるため、RGB48を選択する必要はなく、またそもそもビット深度を8bitに設定した状態ではRGB48をフォーマットとして選択できません。
RGB24では容器として不足してしまうビット深度である10bit・12bitを選択した際のみ、RGB48フォーマットを使用することになります。
なお、数値のうえでは10bitはRGB30、12bitはRGB36で不足しませんが、RGBフォーマットの仕様として24の次がRGB48であるため、やや過剰なサイズとはなるもののRGB48フォーマットを利用することになります。