2種類の水銀ランプの違い、選び方について
ここではWRAYMERが取り扱っている水銀ランプの「水銀ランプNoBrand100W」、「水銀ランプOSRAM-HBO103W/2」の違いについて説明します。
水銀ランプの選び方
ご利用目的やご予算に応じて最適な製品をお選びいただけます。
重視するポイントを明確にした上で、以下の2種類の中からお選びください。
品質と鮮明さを重視する場合
より高精度な作業をされる場合は、ドイツのOSRAM社製水銀ランプOSRAM-HBO103W/2がおすすめです。品質が安定しているため、ガラス面の汚れ等が少なく、観察像への映り込みが抑えられます。蛍光観察時、より鮮明な像を求める場合に適しています。
コストを重視する場合
コストパフォーマンスを重視される方には、水銀ランプNoBrand100Wをおすすめします。ただし、OSRAM製に比べると品質にばらつきがあり、ガラス面の汚れが観察像に映りこんでしまう可能性があります。
実用には十分に耐えうるものではありますが、蛍光観察像のクオリティを求める場合には、このようなデメリットについてご理解いただいたうえでご使用ください。
ガラス面の汚れや仕上げの違いの重要度
ガラス面の汚れ・仕上げは、検鏡時に観察像に汚れや気泡(のようなもの)が映りこむなどの影響が出ることがあります。
対象物が見える・見えないといった点で影響を及ぼすことは稀ですが、観察したい対象に汚れがちょうど重なってしまい見えづらい、といったことは起こり得ます。接眼レンズでの観察時には対象の位置を移動させることで対応できることも少なくないですが、顕微鏡写真の撮影等では対象の位置づけはある程度制限されるため、より影響が大きいと言えます。
ストレスのない蛍光観察や撮影を行う場合には、水銀ランプOSRAM-HBO103W/2をおすすめします。
光源スペクトル(波長領域)の違い
どちらの水銀ランプも、光源スペクトルには特に違いがありませんので、蛍光観察用途において蛍光強度の強弱に両者の違いが出ることはほぼありません。