コツやテクニックについてTIPS

顕微鏡用レンズを長く使用し続けるために

顕微鏡で製品仕様どおりの観察像を得るためには汚れ、カビ、傷や曇りのないレンズを使用する必要があります。

顕微鏡用の接眼レンズや対物レンズを長く使用し続けるためには、適切な取扱いと保管、メンテナンスが重要です。劣化してしまった場合にはパーツのお買い換え等を検討いただければと思いますが、可能な限り長く使い続けていただくためのポイントについて、本記事にて解説します。

レンズの劣化を防ぐために注意するポイント

レンズを長く使用するするにあたって注意するポイントについていくつか説明します。

レンズに汚れをつけないよう気をつける

手についた油分や汚れがレンズに付かないよう、清潔な手でレンズを取り扱うようにしましょう。レンズ部分に直接指が触れると、油分や汚れが付着し、レンズ劣化の原因となるので注意が必要です。接眼レンズはまぶたが触れてしまうことによる油分の付着、マスカラなど化粧品の付着にも注意が必要です。

レンズは水分に弱く、湿気や水滴が付着するとレンズの劣化やカビの発生につながることがあります。水滴などに含まれる汚れ成分によっては放置すると乾燥し、シミとなって固着してしまう恐れがあります。

油浸系の対物レンズを使用した後は必ずオイルを除去する

油浸系対物レンズ使用後は速やかに油浸用オイルをふき取ってから保管する等、必ずメンテナンスを行いましょう。オイルが付着したまま放置してしまうとオイルが固着し、対物レンズ等が使用できなくなる恐れがあります。

油浸系の対物レンズ使用時の注意点については以下の記事をご覧ください

レンズの状態を定期的に確認

カビや汚れがないか定期的に点検しましょう。汚れがあれば早めに清掃を行い対処しましょう。

接眼レンズの清掃方法については以下の記事をご覧ください。

カビが生えてしまった場合、菌糸を除去することは不可能だとお考えください。そのため、カビが発生しないよう清潔かつ低湿な環境での使用・保管をお心がけいただければとは思いますが、万が一カビが発生してしまった場合はレンズの買い替えをご検討いただくことをお勧めします。

適切なレンズの選定にお困りの場合はレイマーまでご相談ください。

使用後はダストカバーをかける

接眼レンズを装着したまま保管する時はほこりや汚れの付着を防ぐために顕微鏡全体にカバーをかけましょう。

使用後、保管する際にはレンズから油分や水分を除去しておきましょう。

湿気を避ける

一度カビが生えてしまうと除去は非常に困難です。高湿度環境(水場の近く・夏季エアコン等のない部屋・寒い屋外から暖かい屋内に顕微鏡を持ち込むなどの温度変化が大きい環境)ではカビが生えやすくなるため、湿度の低い環境で乾燥剤と一緒に保管することが望ましいです。

長期的に使用しない場合は吸湿材などと共に冷暗所に保管すると良いでしょう。

取り切れない汚れ・傷がある場合

適切な取扱いとメンテナンスを行えば、接眼レンズ・対物レンズを長く良好な状態で使用することができます。

お客様でのメンテナンスで取り切れなかった汚れや傷、気になることがある場合、レイマーまでご相談ください。取れない汚れや傷の場合、基本的にはお買い換えいただくことをお勧めいたします。その際はお持ちの顕微鏡に適切なレンズをご提案いたします。

レイマーに点検やメンテナンスのご依頼をいただいても、汚れが酷いと除去できなかったり、傷やカビがあると清掃では対応できません。

お客様ご自身で日々のメンテナンスや取扱いに注意し、長くご愛用いただけますと幸いです。