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【Kiwi-1200】HDMIによる映像出力について

顕微鏡用WiFiカメラKiwi-1200は、無線(Wi-Fi)による映像出力を主な用途としていますが、本体にはHDMIポートも搭載されており、モニターやプロジェクターへの有線接続によるリアルタイム映像の出力にも対応しています。

本記事では、HDMI出力時の挙動や、他の接続方式との違い、その活用方法について解説いたします。

Kiwi-1200のHDMI出力機能

Kiwi-1200のHDMI出力では、カメラからのリアルタイムプレビュー映像(ライブ像)のみを表示します。HDMI接続先のモニター・プロジェクター等の画面上で静止画・動画を撮影したり、カメラの設定変更といった機能はありません。

ただし、HDMI出力はWi-Fi接続またはUSB接続と併用可能です。スマートフォン・タブレット(Wi-Fi接続時)またはパソコン(USB接続時)では、制御アプリ・制御ソフトウェアでの画質調整や設定変更が可能で、設定した値はHDMI出力中の映像にも反映されます。もちろん、制御アプリ・制御ソフトウェアでは静止画・動画撮影も可能です

※HDMI接続単体ではカメラの制御ができません。撮影等の操作や画質調整を行いたい場合は、必ずWi-FiまたはUSB接続を併用してください。

接続方法

HDMI出力を行うには、以下の手順で接続してください。

1.HDMIケーブルを接続
 Kiwi-1200本体のHDMIポートと、出力先モニターのHDMIポートをHDMIケーブルで接続します。
 ※Kiwi-1200のHDMI出力時の信号は1080pです。使用するモニターが1080pの入力に対応しているかご確認ください。

2.電源供給と操作用接続の準備
 併用するインターフェースにより、カメラのUSBケーブルを以下のように接続します。
 - Wi-Fi接続で操作する場合:付属のACアダプターを介し、家庭用コンセントに接続します。
 - USB接続で操作する場合:パソコンのUSBポートへ接続します。
 - HDMI接続(リアルタイムプレビュー)のみで使用する場合:上記いずれかの方法でカメラへの電源供給を行います。

3.接続モードの切替
 本体上部のスイッチで「Wi-Fi」または「USB」のいずれか、希望する接続モードに切り替えます(HDMIモニタ上のリアルタイムプレビューのみで使用する場合は、どちらを選んでも問題ありません)。

4.カメラの起動と映像出力
 カメラの起動すると、HDMI接続されたモニターにFull HD画質でライブ映像が自動出力されます。

※カメラとHDMIモニターを接続しても映像が表示されない場合は、モニター側の入力設定や対応解像度をご確認ください。

HDMI出力の使用例

Kiwi-1200では、HDMIモニタ上のリアルタイムプレビューだけでなく、Wi-Fi接続またはUSB接続によるカメラ操作とHDMIによる映像表示を同時に行うことが可能です。これにより、以下のように「操作は手元の端末で」「映像はモニターやプロジェクターで共有」という使い方が求められる場面で有効です。

教育現場での活用:教師が手元のタブレットでカメラを操作しつつ、生徒には大型モニターを通じてリアルタイム映像を提示。全員に一斉に同じ映像を見せながら、直感的な指導が可能です。

品質検査現場での複数人による確認作業:検査員がスマートフォンでピントの確認や撮影を行い、責任者やチームメンバーはHDMI接続のモニターで映像を確認。作業効率と精度の向上につながります。

研修や学会発表の場面:操作者はパソコンで操作を行い、聴講者はモニターで同時に観察。双方向的な教育や実演に役立ちます。