FLOYD-4Kファームウェア仕様変更・モード変更手順
マルチインターフェース4KカメラFLOYD-4Kは、HDMIモード・USB3.0モード・Wi-Fiモード・Ethernetモードの4つのインターフェースに対応する高機能マルチインターフェース顕微鏡カメラです。
利用環境に応じて、以下のような多彩な接続・操作が可能です。
・HDMIモード:パソコン不要、USBマウスで直観的に操作可能。
・USB3.0モード:パソコンとUSB接続し、制御ソフトを使用してリアルタイム撮影や高度な解析が可能。
・Wi-Fiモード:スマートフォン・タブレット・パソコンから無線接続し、遠隔観察・操作が可能。
・Ethernetモード:有線LAN経由でパソコンと接続し、制御ソフトを使用して操作が可能。
しかしながら、USB3.0モードで使用する際、パソコン上でカメラが認識されないという問題が確認されています。
FLOYD-4Kファームウェアの仕様変更
この問題への対策として、2025年5月以降にご購入いただいたFLOYD-4Kでは、USB3.0ポートのモード切り替え機能が廃止され、目的別に2種類のファームウェアを用意する仕様に変更しております。
1.デバイスモード用ファームウェア(出荷時搭載モデル V3.1d)
- 従来モデル同様に4つのすべてのインターフェース(HDMIモード・USB3.0モード・Wi-Fiモード・Ethernetモード)が利用可能。
- ただし、HDMIモード使用時に、撮影データをUSBメモリや外付けSSDへ保存することはできません。
2.ホストモード用ファームウェア (V3.1h)
- HDMIモードで撮影したデータをUSBフラッシュメモリや外付けSSDに保存可能。
- USB3.0モードでパソコンとの接続はできません。
- HDMIモード・Wi-Fiモード・Ethernetモードの3種類の接続は可能です。
それぞれのモードでの機能においては特に変更点はありません。旧ファームウェア(~V1.4)ではHDMIモニタ接続時に設定アイコンから行う仕様であったモード切替が、SDカードを用いたファームウェア書き換えで行う仕様になったという変更点のみです。
外観上の変更点
2025年5月以降に販売された、デバイスモード用ファームウェアが標準搭載されているマルチインターフェース4KカメラFLOYD-4Kには、カメラ本体に「Device mode firmware」と記載されたシールが貼付されています。

ファームウェアの切り替え方法
パソコンとのUSB接続で使用する場合や、HDMI接続時の撮影データ保存先をSDカード(初期設定)にしている場合、デバイスモード用ファームウェアのままご利用いただいて問題ありません。
HDMI接続時の撮影データ保存先をUSBメモリや外付けSSD変更する場合、ホストモード用ファームウェアへの切り替えが必要となります。
各ファームウェアは以下弊社ダウンロードページより入手可能で、ファームウェアの切り替え作業はお客様にて実施いただけます。
※ファームウェア更新に使用するSDカードは、その他ファイルが保存されていないものを推奨いたします。
撮影画像等が保存されている場合、画像データをパソコンにバックアップしたうえで、SDカードをフォーマットし、ファイルが保存されていないSDカードを用意してください。
※なお、ファームウェアアップグレードの際に使用するSDカードは、必ずFAT32にてフォーマットしてください。その他の形式(exFAT等)でフォーマットしたSDカードを使用すると、更新処理が正常に行われないことがあります。
ファームウェアの更新手順は、以下の記事を参照してください(手順3.カメラにSDカードを挿入する 以降)。
また、2025年5月以前にご購入いただいたマルチインターフェース4KカメラFLOYD-4Kをデバイスモードで使用されている場合にも、一部の個体において意図せずホストモードに切り替わってしまい、パソコンとのUSB接続ができなくなってしまうという問題が報告されています。
この問題はV1.4以前のファームウェアを用いてカメラ本体を更新することでも改善は可能ですが、同様の問題が再発する可能性も考えられるため、問題発生時には本記事の手順に従いデバイスモード用ファームウェアにて更新いただき、ホストモードへの意図しない切り替えが生じないよう対策いただくことが望ましいと考えます。
仮にデバイスモード用ファームウェアにて更新いただいた場合でも、将来的にホストモードへの切り替えを行う際には、同様の手順にてホストモード用ファームウェアに更新することで対応可能です。ご安心ください。
ファームウェア切り替え方法や仕様変更に関するご質問、その他ご不明な点がございましたら、弊社までお気軽にお問い合わせください。