WRAYMER金属顕微鏡BMシリーズの設置・組み立て
金属顕微鏡BM-3400TTRL等、レイマー製金属顕微鏡の設置・組み立てについての解説です。
1. 設置場所について
顕微鏡は任意の場所に設置して使用できますが、観察時の影響や不慮の破損、試料・サンプルの脱落等を防ぐため、平坦な机上に設置します。照明には電源が必要なため、電源コンセント・タップ等が用意できる場所を確保してください。
また、金属顕微鏡はその用途上、金属粉等が舞いやすい環境で使用することも考えられますが、金属粉・すす等が光路に入り込むと正常な像が得られなくなる・像が暗くなるといった不調の原因となるため、なるべく清潔な環境で使用する・使用しない時間帯にはダストカバー等で防塵を行うといった点に配慮してください。
2. 鏡筒の組み立て
WRAYMERの金属顕微鏡の場合、鏡筒・鏡体が分かれて梱包されていますので、まずは鏡体に鏡筒を取り付けます。
鏡筒取付部の手回しネジを回し、内側のマウント部にネジの先端が露出しない程度に緩めます。
鏡筒を取り付けたら、手回しネジを締めこんで鏡筒を固定します。
3. 対物レンズの取り付け
対物レンズが別梱包の製品の場合、顕微鏡のレボルバに対物レンズを取り付けます。
レボルバに取り付けられている黒い樹脂製のキャップを取り外し、対物レンズを取り付けます。
取り付ける順番は任意ですが、倍率の低い対物レンズ(全長が短い対物レンズ)から順番に取り付けると、取付時に隣の対物レンズが邪魔になりづらいです。
倍率順も任意ですが、基本的にはレボルバを時計回りに回転させた際に倍率が高くなるように取り付けます。
対物レンズが入っていたケースは、修理預かり等の際に使用することがあるため、保管しておきましょう。
4. ステージの設置
金属顕微鏡BM-3400TTRLの場合はガラスステージ、倒立型金属顕微鏡BMJ-3400TLの場合は円形ステージが付属しておりますので、メカニカルステージに嵌め込んで設置します。
5. ランプハウスの取付
金属顕微鏡は同軸落射照明を使用するため、顕微鏡の背面側に照明光源のユニット(ランプハウス)を取り付けます。
取付部の手回しネジを緩め、ランプハウスの先端を差し込んでから固定します。この際、ランプハウスが傾いたりしないように注意してください。
ランプハウスの給電ケーブルは、顕微鏡本体背面にある端子に接続します。
6. 電源の接続
電源ケーブルが別途付属している顕微鏡は、鏡体の背面側にある電源コネクタに差し込み、家庭用電源コンセント・コンセントタップ等に接続してください。
以上で、生物顕微鏡の設置・組み立ては完了です。
7. ポラライザの取付
偏光観察用のポラライザは、必要に応じて光路に挿入します。
なお、ポラライザには表裏があり、表面(フィルタ固定用の環状ネジが見えていない面)が接眼鏡筒側、裏面がランプハウス側になる向きで取り付けてください。
この向きで偏光観察ができるように調整しているため、表裏反対に取り付けると偏光観察が正常に行えない場合があります。
8. カメラの接続について
顕微鏡用カメラ等の接続を行わない場合、三眼鏡筒部のキャップはそのままでご利用ください。
カメラの接続を行う場合は、以下記事を参照ください。